コラム COLUMN

2020年 7月31日 タペストリーの作成や印刷を行うときのポイント

店舗のウインドウや天井などに吊るされるタペストリーには、店内を彩る装飾としての役割のほか、多くの人の目に留まる広告ツールとしても活用されます。

 

タペストリーを大きく分けると屋外用と屋内用があり、それぞれ生地の材質や耐用年数が異なるため、作成する際には使用する場所や期間なども含め検討することが大事です。

 

今回は、タペストリーの作成に知っておきたいポイントをまとめました。

 

 

タペストリーとは

タペストリーとは、商業施設内やイベント会場などで販促活動の一環として吊り下げて用いる印刷物のことです。

 

本来は、色違いの糸を使い分けることでカラフルな模様を表現するつづれ織りの織物をタペストリーと呼んでいましたが、近年ではテトロンポンジなどの合成繊維やビニール製のターポリンに印字した製品が主流になっています。

 

目的や設置場所にあわせて、最適なデザインのタペストリーを掲示することによって広告や販促の効果を高めることから、さまざまなシチュエーションで活用されています。

 

 

屋外用タペストリーの用途について

タペストリーは、屋外用と屋内用があり、それぞれ用途が異なります。まずは、屋外用の用途について紹介しましょう。

 

新商品・サービスの広告

屋外用のタペストリーでもっともポピュラーな用途といえば、店頭看板(袖看板)でしょう。

新商品の宣伝に用いるチェーン店のカフェをはじめ、飲食店、アパレルショップ、スポーツ店、美容室などのウインドウや壁面に吊るされている光景は、街中でよく見かけます。

 

特に、人通りが多いなどの理由で看板やスタンドを置くスペースがないような場所には、タペストリーが適しています。

 

マンションの工事現場

工事現場の仮囲い(フェンス)に、建物の完成イメージなどが描かれたタペストリーを吊るす現場もあります。主に、マンションや大きな商業施設の現場で活用されることが多く、殺風景な工事現場の印象を抑え、華やかで効果的な宣伝スペースへと変えられます。

 

 

屋内用タペストリーの用途について

屋内用タペストリーは、ショッピングモールやスーパー、イベント会場など、さまざまな場所で見かけます。

 

イベントやキャンペーンのPR

商業施設の通路の天井やエントランスでは、バーゲンセールやキャンペーンなどのタペストリーを多く見かけます。フロアの雰囲気を統一するだけでなく、来客へのアピールや催事場への誘導など広告ツールとして高い集客効果が期待できるでしょう。

 

また、飲食店やカフェではウインドウの内側に大判のタペストリーを飾るケースもあります。

 

セミナー・展示会の装飾や掲示ツール

会場の入口や演壇にタペストリーを吊るし、来場者にアピールしたり、セミナーのテーマを伝えたりする用途にも用いられます。

 

また、展示会やコミックマーケットなどイベントで案内板として用いたり、自社製品やサービス内容を伝えたりするにも、タペストリーが有効です。ポスターやパネルなどの広告物と比べて設置や取り外しが簡単ですし、丸めたり折りたたんだりできることから持ち運びにも便利なことも、タペストリーの特徴でしょう。

 

 

タペストリーの素材について

タペストリーの素材は、設置環境や期間などの諸条件によって異なります。

用途に応じて選ぶことが、制作時のポイントの一つです。

 

主な素材として、屋外用はターポリン、屋内用はトロマットや合成紙などが挙げられます。

 

ターポリン

ターポリンは、ビニールと繊維を合成した素材です。運動会などで設営されるテントにも使用されることから、「テント生地」ともよばれます。

 

ターポリンの特徴は、耐水性や耐久性に優れて雨風に強く、また色褪せも少ないことから、屋外に利用するタペストリーに適しています。商品にもよりますが、2~3年は常設できるタペストリーもあります。

 

また、表面に光沢がある素材のため、画像などの印刷の仕上がりも美しく映えます。ほぼ無臭であることから、飲食店や医療施設、教育機関といったデリケートな場所でも安心して使えるでしょう。

 

耐久性に優れる反面、ターポリンは通常の布より厚く、重量もあるため、折りたたんで持ち運びがしにくいことが難点です。また、シワやキズがつきやすく、特に縫製加工や全体をベタ色にしたデザインにする場合は扱いに注意が必要です。

 

なお、軽量化されたメッシュ状の生地も登場しています。風通しがよく、強風時にも使えるといったメリットもあります。

 

トロマット

トロマットは、ポリエステルで作られた厚手の布です。

 

ターポリンと比べて軽量で扱いやすく、持ち運びや付け外しに便利であることが特徴の一つ。期間限定のタペストリーなどに適しています。

 

また、落ち着いた質感の仕上がりになるため、光が反射して見づらいといったことも少ない素材です。商業施設や展示会場など屋内で用いる場合にも適しています。

 

一方で、耐久性の点ではターポリンよりも劣り、短期間であれば屋外でも利用できますが、屋外常設のタペストリーには向きません。紫外線による色あせも生じやすく、直射日光があたる場所だと長くても6ヵ月くらいの使用期間に限られます。

 

合成樹脂

主にプラスチックなどの合成樹脂が用いられており、タペストリーではもっともポピュラーな素材です。

 

一番の特徴は、タペストリーの素材のなかでは安く作れることです。耐水性と耐久性が高く、厚みもあって手では簡単に破れないくらいの強度があるため、コストパフォーマンスに優れたタペストリーが作成できます。巻きグセやシワも付きにくく、屋内に常設するタペストリーに適しているでしょう。

 

また、発色性が高くキレイに仕上がるのも合成樹脂の特徴です。

印刷面はマット調の落ち着いた雰囲気で、裏面は光沢のあるものが多く見られます。

 

ただし、濃いベタ塗りのデザインだと、汚れが目立つというデメリットもあります。指紋や擦れ跡が目立つこともありますから、扱いには注意が必要です。

 

なお、汚れや傷の対策として、ラミネート加工をするのも有効。

耐久性や紫外線による色あせにも強くなり、屋外での使用も可能です。

 

紙(クラフト紙)

コストを抑えるなら、紙でタペストリーを制作するという手もあります。主な素材はクラフト紙ですが、封筒などに使われる一般的なクラフト紙よりも耐久性を高めた製品を用います。

 

クラフト紙独特のナチュラル感を演出したいタペストリーを制作するのに適しているでしょう。

 

なお、紙ですから水に弱く屋外では使用できません。また、画像が見えにくいため、文字のみのデザインに適しています。

 

 

タペストリーの活用方法

屋外用のタペストリーには、広告ツールとしての活用だけでなく、日よけや雨よけにも使えます。ウインドウなどのサイズに合わせた大きめのタペストリーを作成することで、店内に日射熱や雨が降り込むのを抑える効果もあります。

 

屋内用タペストリーなら、店舗装飾のインテリアとしても活用できます。サイズが大きいと来店客に圧迫感を与えますから、B1サイズ以下の小さなタペストリーがおすすめです。

 

 

銀の汐メディアワークスのタペストリーについて

銀の汐メディアワークスでは、屋外・屋内を問わず設置環境に合わせたタペストリーを制作いたします。

 

素材は、屋外用はターポリンや布生地、屋内用は紙印刷から布生地などをご用意。

デザインや設置場所、設置期間などを伺ったうえで、形状や素材をご提案します。

両面印刷も可能ですし、取り付け方法のバリエーションも豊富ですから、あらゆる用途のタペストリーを制作できます。

 

細かなご要望にもできるだけ応じますので、タペストリーの作成は当社までお気軽にお問い合わせください。

 

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